安全・安心について

安全・安心のために

自動運転バスの安全・安心の考え方

自動運転技術で走るバスは、人の目の代わりになる最先端のセンサーで周りの状況を捉え、人の脳のような判断を人工知能(AI)が行い、車両を操作することで安全に走行しています。技術の進化によって安全に走行することはできますが、人と同じであらゆる状況に対応できるわけではありません。そこで様々な安全対策で安心して利用できることを目指しています。

運行設計領域(ODD)という考え方

人間が運転するバスであっても走りづらい道路や、台風や大雪などでは安全に走ることが難しいことがあます。現在の自動運転技術では、まだまだ全ての道路を完璧に走ることができないため、あらかじめ安全に走れる環境を決め、その条件の下で自動運転をするという考え方をしています。例えばひたちBRTにはバス専用道があり、一般車両が入らない環境になっているため、自動運転車両が走る条件に適するODDであり、この中であれば安全に走行できると考えられています。天候の悪化などODDから外れれば、自動運転を停止させることで安全を目指しています。

自動運転バスの“目”を補うセンサー技術

自動運転バスが持つセンサーの目は、人間の目よりも遠くの小さいものも正確に補足することができます。しかしそれらのセンサーでも交差点の壁の向こう側や急に飛び出してくるものまで見つけることはできません。人が運転する車にはカーブミラーがあるように、自動運転バスには道路に設置された路側センサーが死角にある危険を見つけ出し、より安全に走るサポートをしています。今回の実証でも3か所の交差点で安全を支援する路側センサーの試験を行っています。
ひたちBRTでの自動運転バス実証開始のお知らせ

遠隔から人の目が見守り

自動運転バスが安全に走ることが出来ても、皆さんが乗る車内の安全を確保するためには別の工夫が必要です。例えばバスの運転手は、バスに乗られた皆さんが安全に着席する様子を見て発車するように心掛けていますし、万が一の事故に備えて訓練を受けており、安全に誘導することができます。将来の自動運転バスでは車内に人がいなくなった時でも、車内に設置されたカメラを通して運行中は遠隔の運行管理者が常に見守っています。

人によるサポート

まだまだ始まったばかりの自動運転バスなので、独り立ち出来るまでは人がしっかりとサポートします。ひたちBRTの実証実験でも、運転席にプロのドライバーが座り、万が一自動運転システムが判断を間違えるなどをした際に、すぐに人が運転するモードに切り替えます。また運転手とは別に保安要員と呼ばれる人が乗っており、車内の皆さんの安全を守っています。

技術を支える縁の下の力持ち

最先端技術であっても常にメンテナンスし、正しく動作するか最終チェックをするのは人です。最先端の知識と技術を持つ車両開発スタッフが定期的に点検を行い、日々の安全はバス会社の整備士が車両を点検することで、安全走行することができます。見えないところでの日々の仕事が安全運行を支えます。

皆さんを案内するスタッフ

3か月以上にわたる長期間の実証実験ですが、初めて利用する皆さんでも安心して利用してもらえるように、大甕駅や多賀駅前などの主要な場所にスタッフが立ち、皆さんが安全に乗車できるように案内をしています。わからないことがあれば、スタッフにお聞きください!

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