プロジェクトの概要

本実証実験は国土交通省が内閣府SIPの枠組みの中で、高齢化が進行する中山間地域における人流・物流の確保のため、2017年度より行っているものです。(詳しくはこちらをご参照ください)地域住民の皆様に中山間地域における自動運転サービスの実装を目指し、サービス体験を提供します。  

中山間地では、高齢化と過疎化によって、公共交通の維持が難しくなっていますが、人手に頼らず、集落の中やバスへ乗れる拠点までを移動できる移動の足がますます重要になります。自動運転車両でバス停まで移動し、そこから茨城交通の路線バスにシームレスに乗り換えられるサービスを提供します。中山間地は高齢者世帯が多く、免許返納をすると中心部への足がなくなってしまう高齢者の方が今後ますます増えます。自動運転から路線バスへのシームレスな乗り換えによって、ストレスなくマイカーの時のようにスムーズに移動できる体験をすることで、地域住民の移動需要の創出にもつながっていくことを期待しています。

本実証では自動運転に使われる車両やインフラなどの技術研究・開発はさまざまな企業が積極的に取り組んでいますが、一方で実際にサービスを提供するまでには、まだまだ利用者接点や車両管理、運行管理などはまだ実装レベルまでの検討が進んでいません。本実証では自動運転社会が実現したときに必要となってくるサービスを住民に体験してもらい、意見を集約しながら、利用者とともに安心・安全な自動運転サービスを考えていきます。

実証実験ではゴルフ場で使用されているカートを改造し、自動運転車両として使用しています。ゴルフカートの走行技術は、ボタンを押せば走り、決められた場所で自動的に止まるという非常に簡単なもので、技術として利用されてきた実績が十分あり、維持も簡単であることから、早期のサービス実装に最も適した車両と考えています。
その他、路上での乗客検知や障害物の検知、遠隔監視システムなど、自動運転社会における安心・安全の実現に必要となるさまざまな技術検証も行っていきます。今回提供しているシステムの詳細は自動運転カートの紹介ページをご確認ください。
みちのりホールディングスは今回のような実証実験への参加を通じて自動運転社会の早期実現に向けた課題を整理・検討し、自動運転の実装による社会課題の解決を検討していきます。

実施場所:
茨城県常陸太田市
実施拠点:
高倉地域交流センター
常陸太田市下高倉町1Tel.0294-87-0360
(受付時間 9:00 ~ 17:00)
アクセス:
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